2人に1人が年内に大学合格ってどういうこと❓❓❓❓
2人に1人が年内に大学合格ってどういうこと❓❓❓❓
この話は3回目です。
保護者の世代の方には、なじみの薄いことかもしれませんが、2022年度の入試から、学校選抜型入試(旧推薦入試)が31.0%、総合型選抜(旧AO入試)が19.3%と合わせて51.3%となり、昔ながらの筆記を中心とする一般選抜を上回り始めています。学校選抜型入試も総合型選抜も9月から12月にかけて実視され、ほとんどが年内に合格が決まります。
保護者の方は、一般入試以外の選抜方法については、ご存じないと思われますので、今回は、一般入試以外の指定校推薦・公募推薦・総合型選抜について書かせていただきます。
指定校推薦とは?
指定校推薦とは、大学が特定の高校を指定して学生を入学させることです。その募集は、高校内で校内選考という形で競います。およそ、高3の9月に高校内で募集し、校内選考を行います。同じ学科で定員を超えたら、ふるいにかけられます。
選考基準は、全教科の成績の平均のことで、5段階にして、平均したものを「評定平均」といいます。誰かと希望が重なると、評定平均で決めます。0.1でも高ければ、勝ちとなります。しかし、大学によって最低基準は決まっています。上位校はだいた4.0以上のようです。その評価の期間は、高1の1学期から高3の1学期の合計7学期です。高1の1学期をさぼると、1/7の指定校のチャンスを失うことになります。
上記の校内選考を通過すると、ほぼ合格です。あとは、面接と小論文という場合がほとんどとなります。
メリットは、受験料が、1校分で済ませられますし!11月末でほぼ合格が決まることです。
デメリットとしては、高校によって指定校推薦の大学が違うことと合格後の学力が下がるということです。
公募推薦とは?
公募推薦は、推薦入学の方法の一つ。大学が一定の条件の下、高等学校を対象に面接、小論文、学力試験などで合否を判定する入試の制度です。
指定校推薦と違い、大学が求める出願条件を満たし、高等学校長の推薦があれば出願できます。
併願と専願があり、申し込みは、9月ごろから始まります。
受験したい人は、夏休み中に、オープンスクールや受験希望校・学部等の日程・情報を調べておいてください。
メリットは、入試科目が少なく!(文系 国・英、理系 数・英) 難易度も少し低い場合が多いことです。滑り止めとして年内に合格をキープもできます。年明けにレベルの高い大学を受けることも可能です。(自信をもって志望校にチャレンジできます)
デメリットは、併願校として抑えるための入学金or入学金+前期の授業料の納付がいる場合があります。(前期の授業料は原則、のちに返金されます。入学金のみの納付の大学もあります。)
総合型選抜とは?
総合選抜は、大学がアドミッションポリシー(大学側が欲しい人物像)と合う人材を探すために、提出書類や面接、小論文など様々な試験を組み合わせ、一人一人を評価する入試です。その歴史は、意外と古く、1990年慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスSFCが初めてAO入試を導入、2000年東北大、九州大、筑波大がAO入試を導入。現在は、500を超える大学が導入済みとのこと。総合選抜の増加率が上がった理由は、①大学入試改革の「学力の3要素を総合的、多面的に評価する」という指針により人物評価・多面評価を重視する大学が増えたこと②定員の厳格化により、一般選抜が難しくなったなどがあるでしょう。
メリットは、やりたいことが明確な人や、得意なことを持っている人には有利な受験となります。一般入試では、合格できないような大学に合格する場合!もあります。
デメリットは、入学決定までに時間や面接等に追われ、時間と手間がかかり、他のタイプの受験との併用が難しいことです。
年内入試の情報は、大半の大学入試を志す生徒(一部の国公立大志望者を除く)にとってMUSTの情報となります。これらの情報は、中学生対象の塾や公立高校等では、開示されにくいようです。当教室では、そのような情報をできるだけ開示するように常々心がけています。
時代は激しく変わってきています。保護者の皆さん、早めに備えましょう。
高校合格は、ゴールではありません。小・中学生の保護者の方も、将来の大学進学に向けて、ビジョンを持って臨みましょう。
おまけ:今春各有名私立大学・高校・中学の先生方の来塾による個別説明会を3年連続で実施しました。その折のパンフレットの在庫のある学校を、塾生以外にも配布しています。ご希望の方は、在庫の確認のため、必ず、お電話の上、お越しください。
大学合格までのたくさんのルートを知っている塾屋より