0408 新中1は大変です
新中1は大変です
先日来、新小1・新中1・新高1の注意点についてお話ししましたが、今日はその中でもとりわけ中1でぶつかる問題点について、春から新中1になる生徒保護者の皆さんに、予告させていただこうと思います。
中学進学を控えて、期待に胸をふくらませておられるときにシンドイ予告で申し訳ないと思いますが、うまくいった話やこうすれば成功するという話は他塾の先生方がいっぱい話されていると思うので、あえて、シンドイ話をしてみたいと思います。
今回は教科内容、特に英語・数学について書いてみます。
英語・数学についての中1の問題点
まず、数学ですが、生徒の嫌いな数学の分野を紹介しておきます。
正負の数(四則混合計算・指数・正負の決定・小数分数整数の混ざった計算)・文字式・方程式(移項・立式・割合関係)・比例反比例(増加量・変域)・平面図形(扇形の面積・中心角・周りの長さ)・立体図形(ねじれの位置・体積・表面積)・資料の整理(階級・度数・相対度数などの数学用語)
小難しいことを書きましたが、文字式やマイナスは、小学校では出てきません。
例えば、90円のリンゴが3つの値段はわかるけど、a円のリンゴがy個の値段はと言われると、もうパニック!また、1000円の品物に1割のもうけを見込んで値段を付けたが売れないので、1割引きで売りました。さて、どうなったでしょう?の問いに元に戻って1000円になると答える子がいかに多いか?さらに、扇形の面積なピザを6人で分けたら、一人分は何度になる?と言って初めてわかる子。
次に、英語ですが、be動詞と一般動詞の区別・三人称単数・語形変化・語順で嫌になる子が多いようです。
例えば、こんな子がいました。先生、be動詞があるということは、z動詞まであるの?とかdoes嫌いみんなdoにして!とかbe動詞と一般動詞がごちゃ混ぜになった文章を平気で書くことか。さらに、最近では、be動詞と一般動詞は、学校でほぼ同時に習い始めるようになってきました。したがって、保護者の方の時代と違い最初の定期テストはアルファベットに毛の生えたようなほとんどが90点以上というようなテストではなくなりつつあります。
こんな英語嫌い予備軍の子供たちが、中1の半ばで大量に発生します。私たち塾屋さんは、日々、子供たちのこのようなワカラナイに立ち向かっています。
このような勘違いや誤答例からくるつまづき分野は決まっています。病気と一緒でみんなが風邪をひくところで、風邪をひきます。勉強も同じです。
保護者の皆さん、彼・彼女らの勘違いや誤答例を頭ごなしに叱るのではなく、慈愛に満ちた優しい目線で見てあげてください。我々は臨床例と経験だけは豊富です。叱る前に、ご相談ください。
追伸:塾の先取授業は要注意です。わかっているので、学校の授業を手を抜いて聞く可能性があります。学校の授業もしっかり聞くように押さえておきましょう。
13の春を健やかにスタートし、15の春を笑顔で迎えさせたい塾屋より