0422 今ハヤリの指定校推薦の話です。一塾屋の私見ですが・・・

今ハヤリの指定校推薦の話です。一塾屋の私見ですが・・・

 入試制度の多様化も進み、私立大も含め、国公立大も総合型選抜・学校推薦型(旧AO・推薦)入試の割合も増加。4年入試では、全国の大学入学者のうち、推薦型選抜が約23万1千人(37・6%)、総合型選抜が約7万7千人(12・7%)と合わせて50・3%となり、初めて半数を超えたという。かつては「推薦組」は少数派だったが、今ではおよそ半数は、年内に進路を決めているそうです。

指定校推薦の問題点

 ・学校側の進路指導として、できるだけ一般受験してほしい、という方針が垣間見える。ただ、地域の伝統校は、名門私大の指定校推薦枠も多いといい、現実的には推薦組も少なくない。「定期テストなどを頑張って学校推薦をとりたい」と話していたクラスメートもいる場合もある。

・「先生は『推薦は逃げ。一般受験しなさい』といって一般受験を勧められる場合が多いようです。どの大学に学校推薦枠があるのかさえ秋口ぐらいまで教えてもらえない学校もたくさんあります。

・問題となるのは、「推薦組」と「一般入試組」の学力差。年内で入試を終え、受験勉強をしなくなってしまう「推薦組」と年明けのラストスパートまで勉強を続ける「一般入試組」の間には、学力差が生じがちです。学習習慣すら保てなくなるケースもあるようです。

・日本大学商学部では、平成26年度早期入学決定者から「入学前プレ講座」と銘打ち、eラーニング教材を提供。新年度の入学予定者に向けて、英語や数学のほか、学部の必修科目である商学や会計学などの導入部分など計33コマのコンテンツを用意しているようです。
・講座を立ち上げたきっかけの1つが、入学直後の学生が受けるTOEICの成績。25年度の入学生のうち、一般選抜を経た学生と、それ以外の入学者では約140点の点差があったらしいです。
・入学前教育を担当する竹村亮教授は「入学後、一気に勉強がわからなくなることを避けるため、学習習慣の維持は欠かせない」と期待しています。

 以上、産経新聞よりの抜粋ですが、以下に当教室からの問題点(アドバイス)をお答えします。

指定校推薦の注意点

・公立高校の文理に進学した方は、今までの情報は、よほど推定校推薦に興味がない限り、無視して、一般選抜入試に邁進してください。
・指定校推薦は、一部の国公立の例を除き、基本私立大学においての進学方法だと考えてください。すなわち、関西では、関関同立及びそれ以外の私立大学を希望する人のための進学方法だと理解しておいてください。国公立大学の入試は一般選抜入試からの進学です。
・私立高校に進学された方は、コース選択に注意です。特進系と普通系のコースに分かれますが、あくまで、指定校推薦は普通系のコースからが主体です。普通系のコースの選択が基本です。特進のコースは、一般選抜入試を勧められることが多いので、要注意です。
・公立高校の2番手前後の高校は、一般選抜入試を勧められることが多く、指定校のワクも少ないことがあるので、注意しましょう。
・めでたく指定校で合格しても、入学までは、最低英語程度の勉強はしておきましょう。
・指定校の成績評価期間は、高1の1学期から高3の1学期までの7学期分です。ですので、ゆめゆめ高1の1学期からさぼらないように気を付けましょう。
・指定校合格後、入学直後に大学で英語のテストによるクラス分けがあるのでしっかり準備しましょう。
・先程来伝えているように、どの大学に学校推薦枠があるのか?は、なかなか開示されにくいので、できるだけ、進路関係の先生とのコミュニケーションをとるようにしましょう。
・指定校推薦を選択するかどうかは、高校受験時に選択しておくことが重要かと思います。
・公立上位校出身の保護者の方は、特に最近の大学入試の変遷を調べてから、お子さんと一緒に進学について考えてみましょう。
・特殊な大学・学部を希望される場合は、指定校のワクがない場合があり、一般選抜入試に変更せざるを得ない場合があるので、よく確かめておきましょう。
・推定校推薦は、学力が低いと言われたり、就職に不利という話がありますが、要は大学での成績や活動の履歴及び、就職活動時の一般教養のテストやしっかりした企業研究で乗り切れるものだと思います。まずは、志望校への入学ありきではないでしょうか?

時代に即したミスマッチのない進学を・・・

成績UP実績
  • 無料体験学習申込み受付中