定期テストは難化している?②

2023夏期講習チラシ
昨日の6/29(木)のブログにて、2020年の教科書改訂による定期テストの難化について、書かせていただきました。今日は、具体的に各教科の定期テストの特徴と対策について述べさせていただきます。

定期テストの特徴と対策【国語】
■入試よりはるかに難度の高い漢字の読み書き
例)[中2] ⑨審議会にはかる(諮る)   ⑩安全をはかる(図る)
  [中3] ⑪ハガネのような肉体(鋼) ⑫ひっそりカンとする(閑)
      ⑬ヒザを抱える(膝)
試験範囲の漢字の読み書きは、日頃からプリント等を使って繰り返し書いて覚えるしかない!言葉の意味も併せて学習することが重要!

■教科書で扱った文章しか出題されない
定期テスト対策のベースは学校のノートやプリント!ただし、学校のワークと同じ問題が出題されることはないので、別のパターンの問題に触れておくのも効果的!

■得点力アップのカギは「ちゃんと対策する」こと
他教科に比べると対策が後回しになりがちな教科だが、応用問題や思考力問題の出題がほぼないため対策はしやすい!言語事項や古典・詩歌なども含め、まんべんなく対策する!

定期テストの特徴と対策【社会】
■知識の定着を問う用語記述が出題のメイン
設問の大半を占めるのが用語に絡む問題(記号選択・用語記述)のため、用語の知識の習得が最重要課題!ただし、一問一答形式の問題は減っているため、背景や関連の理解は必須!

■1問にかけられる時間は1分未満
空所補充形式の問題が増え、問題文や資料をしっかり読み取れないと解答できなくなってきている!知識をすばやくアウトプットするためには、正確な知識の定着が欠かせない!

■資料の増加で求められる“処理力”
地理や公民ではグラフや表などの数値を用いた資料の読み取りが課されることも!「どこに注目して読み取るか」は資料問題に触れた経験値でしか身につかないため、積極的に取り組む!

定期テストの特徴と対策【数学】
■50分で50問解ききる力が求められる
試験範囲の基本問題およそ30問からスタートするテストが多く、入試以上に“速さ”と“正確さ”の両立が求められる!計算問題は入試よりも難度の高いものもあり、演習量の確保が必要不可欠!

■“考え方”や“活用”が重視されるように
「解けるか解けないか」だけでなく「どう解くか」「何を表しているか」が重視されるように!用語や公式の意味、図形の定義など、知識の理解にも重点を置く必要あり!
例)平均値・階級値・代表値など

■思考力問題=問題集の標準&発展問題+α
数学の思考力問題は問題集の発展問題にあるような典型題であることがほとんど!ただし、作問者によっては入試を流用することも!空所補充形式の文章題は誘導形式のため恐れる必要はなし! 例)最終問題=思考力問題

定期テストの特徴と対策【理科】
■基本的な知識を問う問題しか出題されない
理科は設問のバリエーションが少ないため、1つの実験や観察で問われる内容はほぼ固定化している!教科書の内容の理解を前提とした上で、ワークやプリントなどでの繰り返し演習が効果的!

■知識が単独で問われる設問が減ってきている
高校入試での出題形式の変化の影響もあり、定期テストでも「完答で正解」「すべて答える」問題が増加!知識の丸暗記では対応できなくなっているため、大問形式の問題で知識を整理する!

■記述問題は知識を説明するものが多い
理科の記述問題は、実験や観察を題材に「なぜ~ですか」「どうすればいいですか」など、知識と手順を問うものがメイン!知識の習得は【覚える→解く→書く+発展】で!

定期テストの特徴と対策【英語】
■配点の半分近くは単語・文法などの知識問題
文法を理解していても“書く”ことができず失点しているケースが目立つため、語形変化・空所補充・語順整序など基本的な問題での演習を繰り返し、“単語を書く”力をつける!

■中1からの出題が定番となった初見英文の読解
英文読解の設問は内容把握に関するものがほとんど!日本語記述は得点しやすい一方で、英問英答での失点が目立つ!読解に必要な語彙力と解答に必要な記述力をつけることが重要!

■平均点も得点分布も二極分化している
学校によって難易度が大きく異なるため、学校ごとの出題傾向に合わせた対策が必須!また、同一テストでも得点分布は上位層と下位層にわかれるため、レベルに合わせた対策が必要に!

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