=咀嚼(かむ)と記憶=
子どもの頃に「よくかんで食べなさい」と口ずっぱく言われたことがある人も多いと思います。
よくかむことはあごの発達や消化によいだけでなく、最近ではいきいきとした脳を保ち、記憶力の低下を防ぐ効能があるということもさまざまな研究によって証明されてきています。
よくかむことのメリット
・あごの骨が丈夫になり、歯並びがよくなる
・食べ物をよくかみ砕くことで消化しやすくなり、胃腸の負担を減らす
・唾液がたくさん分泌されるため、虫歯や歯周病をも防ぎやすくなる
以上がその一例です。
その他にも、近年になって口の中で食べ物をよくかみ砕く「咀嚼(そしゃく)」が認知症予防に効果があることも明らかになっているとも言われています。
かむことと記憶力の関係
よくかむことで、人間だけが持つ知的な領域「前頭前野」が活性化する。この領域は、さまざまな情報の統合力や物事の判断力、集中力、コミュニケーション力など、社会生活を営む上で不可欠な働きを担っています。
この機能が低下すると、周囲に無関心になり、キレやすくなったり、人間としての営みが難しくなったりすると言われています。
「海馬」の活性化は、新しい記憶形成と密接に関わっています。さまざまな情報は、海馬に送られ、短期記憶として一時的に保存されます。その後、大脳に送られて長期記憶として脳に定着する。
⇒よくかめばかむほど、海馬の活動が活発になり、記憶力がアップしやすくなるというわけです。
ガム1枚につき、500回以上の咀嚼が必要?
かむ力が脳に与える影響の大きさはわかったが、一体どのようにしてかむ力を養っていけばいいのか。⇒ かむ回数が多い食べ物をよく摂取することを推奨する。
日本チューインガム協会によると、可食部10gあたりに対してかむ回数が比較的多い食べ物には、「フランスパン」(108回)、「せんべい」(162回)、「にぼし」(353回)などがあるそうです。
「例えば、勉強をしていると集中力が下がってきますよね。休まないで集中力を回復させようとするとなると、ガムがいいです。
ガムをかむと集中力が回復します。それはかむことのリラックス効果によるものと考えられます。
また、記憶をつかさどる海馬についても効果を及ぼします。高齢になるほど海馬は萎縮し、機能が衰えて記憶力が低下しますが、ガムを2分間かんだ後の海馬の活動は高齢者ほど活発になり、記憶力テストの成績もアップしています」。
同協会によると、ガム1枚を味がなくなって捨てるまでにかんだ回数は550回と、その咀嚼(そしゃく)回数は突出して多いです。このことからも、ガムがかむ力を養いやすいことがわかる。
ご年配の方には、入れ歯でもかみやすいよう、歯につきにくいガムなども販売されていますね。
今回のテーマは、 ガム では、無く、噛むことによる記憶と集中力の効果でした。
しっかりと噛む習慣をつけましょう・・・・。では、また♪。
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