暗記技術(短期記憶から長期記憶へ)
“記憶”には、すぐ忘れてしまう「短期記憶」と長い間、覚えている「長期記憶」があります。
キチンと覚えたつもりでもすぐに忘れてしまう人は「短期記憶」はできていても、それを「長期記憶」にできていないのです。
教育心理学では、「短期記憶」を「長期記憶」にするためには“リハーサル”を行うことが
有効だと考えられています。(コンサートや発表会前にもリハーサルをする、なんて言いますよね)
リハーサルには2種類あり、①「維持リハーサル」、②「精緻化リハーサル」と呼びます。
①「維持リハーサル」は、覚えたいことを何度も読み上げる等、その間だけ記憶することで、
電話番号を覚えるとき、「090……」とひたすら口に出して覚えている人も多いのでは???。
その行為が「維持リハーサル」です。
この「維持リハーサル」に比べてさらに長期記憶化に有効だと考えられているのが、「精緻化リハーサル」です。
②「精緻化リハーサル」は、覚えたことを他の知識や背景と結びつけたり、イメージ化することをいいます。例えば、“すいか”、“包丁”、“スプーン”という3つの単語を覚えるのに、スイカを包丁で切って、スプーンですくって食べているというようなイメージをすると覚えやすくなります。
他に、何かを読んで覚えるとき、「理解した!」と思った後、ゆっくり目を閉じてみましょう。
ついさっき学んだことを「思い出す」ことを繰り返します。
頭の中で思い描くことになるのでイメージ化という「精緻リハーサル」をしていることになるのです。
思い出そうとしたときに「あれ・・・?」となると理解が不十分ということなので、自分の理解を確かめる意味でも目をとじて覚えることは効果的な方法です。
眠る前に記憶力が上がることは、以前にも書きましたし、良く言われていることですが、
1日5分でいいので、1日に起こったできごとや、したことを思い出してみましょう。
思い出すことに慣れる、ならすと日常的に記憶し、思い出すことを習慣づけてくれるので自分でも気づかないうちに記憶力がついていきます。
最後に、友人でも家族でも、誰でもいいので、自分が勉強したことを人に説明してみましょう。
(めんどうだと思わずにね・・・)
人に説明しようとすれば、自分が勉強したことを思い出さなくてはいけません。そして、人が理解できるようにするためには、頭の中を整理して、自分が理解してから説明を始めるので、「精緻化リハーサル」を行っていることになります。
一度自分が説明したことは、驚くほど覚えているのでぜひ実践してみてください。
9月に入り、残暑が厳しく、寒暖の差が激しい毎日です。体調管理に気を付けましょう。
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